返せなくなった医療ローンは債務整理の対象に該当する?

健康保険を使った治療ではなく、自費で治療を行う際に用いられるのが、医療ローン(メディカルローン)です。

歯科治療や医療美容の治療を受ける際に、金額が大きくなってしまうと一度で支払うのが困難なため、このような医療ローンを活用して分割払いを行います。

しかし、実際に医療ローンを組んだ人の中には、返済が困難となり、返せなくなってしまう人も少なくありません。

そこで今回は、医療ローンは債務整理の対象に該当するのかについてご紹介します。

医療ローンも通常の借金同様に債務整理の対象になる

医療ローンは、病院を通してローンを組む制度です。

治療費を分割で支払う目的に使用されるため、通常のローンとは大きく異なると考える方もいるでしょう。

しかし実際には、医療ローンも通常のショッピングローンも仕組みは同じです。

提携している信販会社が、病院にお金を建て替え、そこに金利を上乗せした状態で、ローンを組んだ人からお金を返済してもらいます。

銀行などの金融機関と提携している場合もありますが、オリコ・ジャックス・セディナといった大手信販会社からの借り入れとなるケースが増えています。

これらの金融機関は、すべて債務整理によって整理することができるんですね。

ただし、医療ローンを債務整理の対象にした場合には、継続した治療が受けられなくなる可能性が高いことを覚えておきましょう。

治療を継続させた状態で債務整理を行いたいのであれば、任意整理を選択し、医療ローンを整理の対象から外すしかありません。

また、対象者を選ぶことができない債務整理を行った場合には、残念ながら治療が途中であっても継続できなくなるため、大きな問題が生じる可能性が出てきます。

債務整理後の新たな医療ローンは一定期間組むことができない

債務整理を行うと、信用情報機関に金融事故情報が一定期間登録されます。

任意整理なら5年間、自己破産なら10年間を目安にブラック情報が登録されてしまうことを、覚えておいてください。

この期間は、ローンの審査を行ったとしても、通らない可能性が極めて高いです。

返済能力が低いと判断され、新たなローンを組むのが難しくなってしまうんですね。

したがって、債務整理後の新たな医療ローンは、信用情報機関の事故情報が消滅した後に、組めるようになります。

ただし、信用情報機関の金融事故情報がたとえ消滅したとしても、同じ信販会社に審査を通す際には、会社の方でデータを保持している場合があります。

このようなケースでは、ローンの審査が通らなくなってしまうので、異なる金融機関に自分自身で融資をしてもらってから、病院の支払いに充てるのが良いですね。

債務整理をした家族は問題なく医療ローンを組むことができる

債務整理をすると、家族全員に迷惑がかかるのではないかと心配する人もいますが、収入があれば問題なく医療ローンを組むことができます。

債務整理は個人の問題となり、配偶者や子供に大きな直接的影響を、及ぼす心配がないからです。

ただし、債務整理を行った人は、住宅ローンを組んだり、マイカーローンを組んだりする際の連帯保証人になることはできません。

信販会社から「保証人がいないと審査が通らない」といわれた際には、債務整理をしていない家族を連帯保証人にする必要があります。

まとめ

医療ローンは、高額な医療費が必要となる美容整形等だけではなく、歯科クリニックのインプラント等にも利用されています。

そのため、「ローンを支払うのは難しいが、治療は途中で止めたくない」と考える人も多いでしょう。

もし、あなたがこのようにお困りであれば、どのような債務整理を行うのが一番良いのかを、弁護士に相談してみてください。

知識豊富な弁護士であれば、最善の方法をアドバイスできるだけでなく、任意整理の対象についても一緒に考えてくれます。

まずは、気軽な気持ちで相談するところから始めてみましょう!